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粘着ラベルの資源循環PJ、埼玉県の補助事業に採択

2023年7月25日 (火)

環境・CSR粘着フィルム開発の日榮新化(大阪府東大阪市)は25日、ラベル台紙を同製品の原料として再利用する水平リサイクルを行う資源循環プロジェクトが、埼玉県が今年度新設した「サーキュラーエコノミー型ビジネス創出事業費補助金」に採択されたと発表した。

国内で年間14億平方メートル消費されている粘着ラベルを、貼り付けた後も回収・再利用を可能にしようという取り組み。現状、ラベル台紙には剥離紙と呼ばれる紙と樹脂の複合材料が使用されており、これが原因で古紙回収が進んでいない。再利用の運用には費用や技術面で障壁が多く、廃棄・焼却されることが多いという。

同プロジェクトでは、ラベル台紙を再生ペット合成紙製のリサイクル専用台紙に置き換える。使用後は有料で回収し、同じリサイクル専用台紙の原料として使用することでラベル台紙の廃棄をなくす。

日榮新化は県内に事業所を置くプロジェクトへの参画企業を募るため、同社の川口事業所を活用した小口回収スキームを一定期間運用する。参画に前向きではあるが、従来の回収ボックスを設置することが難しい、切り替えに伴う費用の負担が難しいとする企業の参画を促し、補助対象となるサーキュラーエコノミー型のビジネスモデルの早期実績化を図る。

また、川口事業所をプロジェクトにおける関東以北の回収拠点として活用。さまざまな企業からラベル台紙を回収し、三重県伊賀市でことし12月に設置するリサイクル専用工場で適切にリサイクルが実施できるかを検証する。

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LOGISTICS TODAY編集部
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