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サービス・商品プリント基板のネット通販サイト「P板.com」を運営するピーバンドットコム（東京都千代田区）は22日、製造した基板を製造完了日当日に配送する新サービス「デリバリーゼロコース」を開始したと発表した。企業の試作段階での開発のスピード化を支援する。
生成AI（人工知能）やIoT（モノのインターネット）デバイスなどの開発競争が激化し、開発サイクルの短期化が進むなか、「試したい回路を、すぐ形にしたい」というニーズが急速に高まっている。このため、同社ではこれまで培ってきたオンライン基板製造のノウハウと都市圏配送ネットワークを組み合わせ、製造完了日の当日納品を可能にした。
対象となるのは、リジッド基盤の製造で、配送先は東京都内と埼玉県のバイク便対応地域の工場に限定される。
P板.comからの注文時に、「ウルトラクイックコース」内で見積もりを取り、デリバリーゼロを選択して注文すると製造完了日当日に届ける。
P板.comは基板の設計から、製造、部品実装までワンストップで提供する通販サイトで、試作から量産まで3万社を超える取引実績がある。デリバリーゼロコースでは単なる配送スピードの改善にとどまらず、基板製造のリードタイムを極限まで短縮し、設計から市場投入までを一気通貫で支援する。
同社では今後、実装・部品調達など周辺サービスとの連携をさらに強化し、「午前中に設計し、夕方には出荷する」といった開発スピードの実現を目指す。
同社の後藤康進社長は「開発現場では、スピードが価値を生む時代になっている。一枚の基板が生まれるスピードを極限まで高めることで、開発者の発想を即座に形にすることが可能になり、次のイノベーションを生むきっかけになると信じている」とコメントしている。
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