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女性社長は過去最多の68.5万人、運輸業は9.48%

2025年10月27日 (月)

調査・データ東京商工リサーチ(TSR、東京都千代田区)は27日、全国の440万社のうち、女性社長は過去最多の68万4669人で、過去最高の15.55%を占めたとする調査結果を公表した。同社が調査を開始した2010年から15年で3.2倍の数となった。

都道府県別に女性社長の人数を見ると、最も多いのは東京都の17万5258人で、前年より1万156人増加し、17万人台に乗せた。次いで大阪府6万6145人、神奈川県4万3954人、愛知県3万4474人、福岡県2万9214人の順で、大都市圏が並んだ。最少は島根県の1768人で、前年より39人増えたが、全国で唯一2000人を下回った。次いで、鳥取県2303人、福井県2416人、高知県2601人、佐賀県2702人の順だった。

今年1月1日現在の女性人口との対比では、10万人当たりの女性社長は東京都の2459人が最多で唯一、2000人を超えた。次いで、山梨県と沖縄県が各1459人、大阪府が1452人、福岡県が1097人、茨城県1081人の順だった。一方、最少は新潟県の506人で、山形527人、島根531人と続いた。

全社長数に対する女性社長の割合で最も高いのは、沖縄県の20.65%で唯一、20%を超えた。次いで山梨県17.69%、茨城県17.68%、東京都17.47%、兵庫県と大阪府が各16.98%だった。一方で、最も低かったのは新潟県の9.93%で、山形県(9.99%)とともに前年に続き10%に届かなかった。

産業別では、「サービス業他」の34万3476人が最も多く、全体の50.1%を占めた。食堂やレストランなどの飲食業や、顧客志向をつかんで女性が活躍しやすい美容業、介護サービスなどの業種に多い。

次いで、不動産業10万1562人(14.8%)が続き、初めて10万人を超えた。さらに小売業6万8324人(9.9%)、製造業4万1429人(6.0%)が続いた。

女性社長の比率が最も高いのは、不動産業の25.15%で、4人に1人が女性社長だった。次いで、サービス業他19.38%、小売業15.87%、情報通信業13.61%が続く。

女性社長の比率が最も低いのは、建設業の5.52%で、農・林・漁・鉱業8.31%、運輸業9.48%の順で低かった。

売上高別で見ると、「1億円未満」の会社が70.5%だった。次いで「1億円以上5億円未満」が22.7%で、5億円未満が93.2%と9割以上を占めた。

100億円以上は0.21%にとどまり。50億円以上100億円未満は0.28%(同0.84%)で、50億円以上は0.49%だった。

従業員数別では、女性社長の最多は5人未満の62.1%だった。5人以上10人未満が17.3%、10人以上20人未満が10.6%、20人以上50人未満が6.4%などと続き、売上、従業員数ともに女性社長が経営する企業は、男性社長より小規模の傾向がみられた。

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