ロジスティクスアスクル(東京都江東区)は29日、ランサムウェア感染に起因するシステム障害の対応として、一部商品の出荷トライアル運用を開始した。倉庫管理システム(WMS)を使わず、手作業による代替スキームで出荷を再開するのは今回が初となる。
出荷は新木場物流センター(同)とASKUL大阪DC(大阪市此花区)の2拠点で実施。対象はコピーペーパーやトイレットペーパー、ごみ袋など37アイテムに限定され、医療機関や介護施設など一部の法人顧客からのファクス注文のみを受け付けている。商品はすべて箱単位で出荷され、通常のサービスよりもリードタイムが延びる可能性がある。
今回の措置は、復旧までの暫定対応と位置付けられており、トライアル運用の結果を踏まえて対象商品や顧客の拡大を検討する。なお、ASKUL LOGISTのWMSを利用する3PL事業(良品計画など)には適用されていない。障害の詳細な原因や範囲については調査中で、現時点では個人情報の流出は確認されていない。警察や個人情報保護委員会への報告も行っており、被害拡大の防止を最優先として対応しているという。
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