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中国国内物流、3Q物流総額は5.4%増

2025年10月30日 (木)

調査・データ中国物流購買連合会は29日、2025年の第3四半期までにおける国内物流業の状況を発表した。発表によると、社会物流総量は安定成長を維持し、物流需要は引き続き高い回復力を示した。1-3四半期の社会物流総額は263兆2000億元で、前年同期比5.4%増。GDP成長率を上回る伸びを示し、物流需要が経済発展を支える重要な原動力であることが確認された。

同期間の鉄道貨物の取扱量は39億1000万トンに達し、同2.8%増加。9月単月では4億4500万トンに達し、石炭やコンテナ貨物も前年同期比で増加した。中国・欧州間の貨物列車は1万4000便以上、中国・中央アジア間も1万便以上運行され、22.8%増となった。航空物流では貨物・郵便輸送量が740万トンに達し、14%増加。越境貿易や電子商取引の需要が拡大し、全国で新たに169の国際貨物路線が開設され、週352往復以上の新規便が就航した。

9月のEC(電子商取引)物流総量指数は132.5ポイントとなり、前月比1.1ポイント上昇した。現代農業や文化観光産業との融合も進み、月餅や文化用品、カーアクセサリーなどの販売が好調に推移。電子商取引物流総量指数は過去最高を記録した。

1-3四半期の社会物流コスト総額は14兆2000億元で4.3%増。対GDP比は14%とわずかに低下し、輸送・保管・管理コストの効率化が進んでいる。特に倉庫・物流業務は効率性が向上しており、第3四半期の倉庫・物流指数は前年同期を上回った。特に、自動倉庫(AS/RS)やインテリジェント仕分けシステム、無人フォークリフトなどの導入により、作業効率や入出庫速度が向上している。倉庫・物流施設の利用率も8月と9月で50%を超え、産業チェーン全体の物流循環を支える基盤として機能している。ドローンや無人トラックの活用も拡大。新エネルギー軽トラックの販売も88%増の12万1929台となり、環境負荷の低減と効率向上に寄与している。

物流サービス価格は大きく変動せず、道路輸送や速達サービスなどで安定傾向。小規模物流事業者も売上高の拡大とコスト管理の改善により、引き続き強い回復力を示している。

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