環境・CSR日本郵船は5日、海藻を活用した「養殖藻場」の造成による生物多様性の向上を目的に、シーベジタブル(高知県安芸市)へ寄付を行ったと発表した。同社はシーベジタブルが持つ先進的な海藻養殖技術を活用し、秋田県男鹿市の沿岸に人工的な藻場を造成。海の生態系の回復と水産資源の再生を目指す。

▲海藻養殖のイメージ図(出所:日本郵船)
藻場は魚や貝などの生物がすみかや産卵場として利用する「海のゆりかご」と呼ばれる重要な生態系だが、近年、地球温暖化による海水温の上昇や食害などで全国的に減少が進んでいる。今回支援する「養殖藻場」は、海藻を人工的に育てて藻場を再生・創出する循環型の新たな取り組みで、ヨコエビなどの小型生物から魚類まで、多様な生物が集まる豊かな海の空間づくりを目指す。地域の漁業者と連携しながら藻場の育成・管理を行い、収穫した海藻を製品化することで海洋環境の再生と地域活性化の両立を図る方針だ。
同社はサステナビリティ・イニシアティブとして「海・地球・人々への恩返し」を理念に掲げており、今回の取り組みは2022年に秋田県と締結した包括連携協定の重点分野である「環境保全」「港湾活用」にも位置付けられる。今後も地域社会と連携し、持続可能な海洋環境づくりに取り組むとしている。
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