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サステナブルな生産者とメーカーをマッチング

2025年11月6日 (木)

環境・CSRアマゾンフルーツの輸入などを手がけるフルッタフルッタ(東京都千代田区)は6日、サステナブルな農法に取り組む生産者とサステナブルな原料を求めるメーカーをウェブ上でマッチングするプラットフォーム「SCOPE 3 Neo」を公開したと発表した。CO2削減量が排出量と同等か、上回ることを証明できる原料だけを公開し、サステナブル原料の利用促進を図る。

プラットフォームは、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)をサポートするAI(人工知能)システムなどの開発を手がける、Onplanetz(オンプラネッツ、東京都港区)がシステム開発と制作を担当した。CO2削減量については、カーボンクレジットの調達支援を専門とするスタートアップ、sustainacraft(サステナクラフト、目黒区)の助言を受けた。

SCOPE 3 Neoでは、サステナブル原料の売買を希望するメーカーと生産者をマッチングし、双方のビジネス機会の創出を目指す。生産者の農場内の樹木などが吸収したCO2量をスコープ3対応の「削減量」として原料に紐づけることで、原料を購入した企業がCO2排出の削減量として反映できるようにする。

また、SCOPE 3 Neoから購入した原料を使用した製品にはCO2削減量を表示することができ、メーカーは商品の差別化やブランディング、環境貢献に関するPRも可能になる。

(出所:フルッタフルッタ)

生産者として登録された第1号は、ブラジルに移住した日本人が1931年に設立した「トメアス総合農業協同組合」(CAMTA)で、現在は農作物と樹木を混植する農法「アグロフォレストリー」に取り組んでいる。アマゾンの荒廃地に多様な果樹や材木の苗、単年作物を植えており、果樹栽培をしながら樹木を育て森林を再生していく。

これによって、単一栽培では難しかった持続的な生産が可能となり、森をつくるだけでなく、雇用を生み、地域の発展にも寄与するなど、社会・経済・環境の側面からメリットがあるサステナブルな農法として世界中から注目されている。

同組合では、アサイーなどアマゾンフルーツの生産を行い、ジュース工場も運営している。アサイーの量産化に成功し、世界的ブームの立役者ともいわれる。

同社は「COPE 3 Neoを通じて、政府の公的データや学術的な知見に裏付けられた透明な情報をもとにバイヤーと生産者が安心してつながれる場を提供し、アグロフォレストリー栽培によるサステナブル原料の利用促進に努めていく」としている。

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