調査・データResearch Nester Analytics(リサーチ・ネスター・アナリティクス、東京都台東区)は7日、日本の電池添加剤市場に関するレポートを発表した。
同市場規模は2025年には1億8870万ドルと推定され、26年から35年の予測期間中に年平均成長率(CAGR)8.7%で成長。35年末には5億5430万ドルを超えると予想されている。
市場拡大の主な要因として、自動車の電動化によるセルと添加剤需要の増加、再生可能エネルギー活用に伴うESS(定置型蓄電システム)導入による需要、全固体電池の実用化研究の加速などが挙げられる。また、難燃性電解質や不燃性イオン液体の採用拡大、リサイクル性向上に寄与する添加剤の導入も市場成長を後押ししている。
一方で、フッ素系試薬など輸入原料への依存によるコスト変動や、製品認定に要する長期サイクル、韓国・中国との価格競争が課題として指摘されている。特に中小規模サプライヤーにとっては、生産規模拡大への投資負担が重い点もリスク要因となっている。
同社は、日本市場が今後、バッテリー電極・電解質・セパレーターなど多様な分野で成熟と革新の両局面に入り、強固な研究開発力と化学産業基盤を背景に他国の市場を上回る成長を続けると分析している。
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