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日本の物流自動化市場、33年に159億ドル規模へ

2025年12月8日 (月)

調査・データReport Ocean(レポートオーシャン、東京都中央区)は5日、日本物流自動化市場に関するレポートを公開した。

レポートによると、市場規模は2024年の48億6000万ドルから年平均成長率(CAGR)14.11%で成長。33年には159億ドルへ拡大する見通し。技術革新の進展や業務効率化ニーズの高まり、電子商取引(EC)の拡大に伴う消費者の迅速な配送要求が成長を後押ししている。

物流自動化は、AI(人工知能)やロボット、IoT(モノのインターネット)、自動運転技術などを組み合わせ、倉庫管理や配送業務の効率を高める仕組みで、煩雑な作業の削減や誤作業防止に寄与する。日本はロボット工学で世界的に強みを持ち、倉庫自動化や自律配送システム、AI活用型サプライチェーン管理の普及が進んでいるという。

消費者の配送スピードへの期待が高まるなか、特にコロナ禍以降のEC需要拡大を背景に、物流企業は高速かつ正確な出荷体制の構築を迫られている。自動化は競争力維持に不可欠で、企業の新たな収益機会にもつながるとしている。

政府の支援も普及を後押ししている。研究開発補助金や自動化投資の税制優遇、人材育成プログラムなどの政策により、産業全体の自動化導入が加速している。小売、製造、医薬品といった主要産業では、在庫管理や工場内物流、温度管理が必要な医薬品配送などで自動化の採用が広がっている。

一方、導入初期コストの高さやサイバーセキュリティーの懸念、既存システムとの統合課題が障壁となる。同社は、低コスト技術やセキュリティー強化の進展により課題は徐々に解消されるとみており、今後もAIやロボティクスを軸に市場が大きく成長すると展望している。

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LOGISTICS TODAY編集部
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