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ゼロ、浜名ワークスと開発の「Zモデル」50両達成

2025年11月13日 (木)

ロジスティクスゼロは、キャリアカーのトレーラー分野で国内シェアを持つ浜名ワークス(浜松市浜名区)と共同開発した次世代キャリアカー「Zモデル」の導入数が、50両に達したと発表した。この取り組みは、物流業界が直面するドライバー不足や働き方改革、EV(電気自動車)化の進展といった課題に対応するものだ。Zモデルは、現場での適用とドライバーからの声を反映した改良を経て、導入数を伸ばした。

▲Zモデル全景(出所:ゼロ)

Zモデルは「ドライバーが誇りを持ち、安全に、そして快適に働ける環境」の実現を追求。最大積載量を増強し、EVをはじめとする重量車両の積載に対応した。また、スマートフォンによる無線操作や誤作動防止システムを搭載した。これにより、積み込み作業中におけるドライバーの乗り降り回数を大幅に抑制し、安全性と作業効率の向上を実現した。トレーラー側面にバッテリーと油圧ユニットを搭載した点も特徴だ。トラクターのエンジンを停止した状態でも荷扱い作業を可能とし、騒音やCO2排出の抑制にも貢献する。

開発は、ゼロが描く未来の物流への取り組みと、浜名ワークスの確かな技術による「共創」が結実したものだ。浜名ワークスの森上氏は、開発依頼当時を振り返る。「『課題を一緒に考え、一緒に解決してほしい』というご依頼だった。ゼロ様が中期計画やドライバーの採用・定着問題の現状を説明し、ドライバーに好まれるトレーラーを一緒に考えるという手法は、我々にとっても初めてで時代が変わったと感じた」

開発と改良には、現場のドライバーの声も反映した 。ゼロの担当者は、ベテランドライバーに試運転を依頼し、率直な意見を募集。「『これだけは付いていないと危険・ドライバーに負担をかける』というものは、優先度を考えながら設計に取り入れた」と、同担当者は語る。

▲浜名ワークスの三澤主任(左)・森上部長(中央)・中村係長(右)(出所:ゼロ)

Zモデルが初めて導入された東京CSCの小島センター長は「最新型は従来モデルと比べて操作性がさらに向上していると聞いている」と期待を寄せる。「まずは優秀なドライバーから乗り慣れてもらい、その後、数名が扱えるように運用体制を整えていく」計画だ。

ゼロと浜名ワークスは、Zモデルを両社の共創の象徴と位置づける。EV化に伴う車両重量増や環境対応、ドライバーが安心して働ける環境づくりといった課題に対し、開発で培った技術と現場の声を今後の車両開発や体制改善に反映し、持続可能な物流インフラの実現に向けた挑戦を続ける方針だ。

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