財務・人事運送管理システム「ロジックス」を運用するアセンド(東京都新宿区)は13日、グロービス・キャピタル・パートナーズをリード投資家として、既存株主や新規投資家を引受先とした第三者割当増資と、金融機関からの借り入れによって、シリーズBラウンドで総額11億円の資金調達を実施したと発表した。累計調達額は18億円となる。
同社が開発、運用しているクラウド型運送管理プラットフォーム「ロジックス」は、受発注から配車、請求、労務、車両管理まで運送業務のすべてを一元化し、日々の業務データを自動的に経営データへと転換する。これにより、業務効率化と経営改善を同時に進めながら、車両単位での収益管理や荷主ポートフォリオの最適化が可能になる。
リリースから3年で、中小から上場企業まで全国各地の運送事業者に導入されており、導入企業の中には、データに基づく価格交渉によって売り上げを20%増やした例もある。
さらに現在は、運送会社間の荷物・車両融通をクラウド上で標準化し、受発注から配車、請求、支払いまでを一気通貫で完結させながら、物流改善に取り組める基盤の構築を目指し、「協力会社連携」機能の開発と実証実験を進めている。
今回はベンチャーキャピタルへの第三者割り当て増資で9億円、北國銀行からの融資2億円で計11億円を調達した。
調達した資金は、開発体制強化に向けたエンジニアの採用や、サービス導入支援・カスタマーサポート体制の強化、新規サービスの立ち上げを含む事業開発に充てる。
同社は「2024年問題が叫ばれてから5年が経ったものの、物流業界を巡る環境は必ずしも好転したとは言えない。日本の物流をより良い形で持続可能な形にすべく、これからも全力で精進する」としている。
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