ECアスクルのランサムウェア被害が波及し、3PLを利用する取引先の顧客情報にも影響が広がっている。アスクルは14日、グループ会社ASKUL LOGIST(アスクルロジスト、東京都江東区)が受託する物流業務に関する出荷・配送データの一部が、外部に流出した可能性が新たに確認されたと発表した。無印良品を展開する良品計画も、同社ネットストア利用者の住所・氏名・電話番号・注文商品情報が流出した可能性を公表した。
良品計画は、商品配送のためASKUL LOGISTに提供していた顧客情報の一部が外部流出した可能性を確認したと説明。クレジットカード情報は含まれないとしている。現時点で情報悪用の被害は確認されていないが、なりすましメールやフィッシングSMSへの警戒を呼びかけ、不審なリンクを開かないよう注意喚起した。対象期間はアスクル側で調査中で、特定には至っていない。
ASKUL LOGISTも同日、受託する3PL業務データの流出可能性を改めて公表した。すでに関係取引先への報告と個人情報保護委員会への届出を完了しており、外部専門機関と連携した監視体制の強化を進めている。今後、新たな事実が判明した場合は、取引先と連携して公表する方針だ。
アスクルはEC(電子商取引)サービスの復旧を段階的に進めている。法人向けの「ASKUL」「ソロエルアリーナ」ではウェブ注文の一部を再開。メディカル関連の単品出荷やサプライヤー直送品の再開が進む一方、消費者向け「LOHACO」は依然として停止している。
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