ロジスティクスゼロは18日、定年後も第一線で活躍するシニアドライバーの事例を発表した。埼玉カスタマーサービスセンター(CSC)に所属する勤続35年の神田ドライバー(65)の働き方を通じ、高齢化が進む物流現場での人材活用策を示した。
神田氏は元小学校体育教師という経歴を持つ。30歳の時、趣味のバイクに乗る時間を確保するため、労働環境が整った当時の日産陸送(現ゼロ)へ転職した。以来35年間、物流の最前線でハンドルを握り続けている。

▲第一線で活躍する神田ドライバー(出所:ゼロ)
同社は、車両チェック業務に自社開発アプリ「moℓa」(モーラ)を導入した。神田氏は「紙に書くよりやりやすい」と評価し、デジタルツールを柔軟に使いこなして業務効率を高めている。
特筆すべきは、年齢に関わらず機会を提供する「公平性」だ。神田氏は定年後の再雇用者だが、新車のキャリアカーを割り当てられた。通常、新車は事故歴などを考慮して配車するが、年齢を理由に除外しない。神田氏は「定年後に新車をもらえるとは思わなかった」と語り、モチベーション維持につなげている。
現場には「助け合う文化」が定着している。先輩が後輩へ分け隔てなく教える風土があり、年齢や経験に関係なく相談できる環境が、長期就業を支える。
神田氏はプロ意識を保つため、休憩中に自分の年齢と同じ65回の腹筋・背筋運動を毎日欠かさない。そのストイックな自己管理を支えているのが、妻と娘が作ってくれる愛情のこもった手料理だ。「青信号でも信用しない」という意識で、死角をなくす安全運転を徹底している。
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