調査・データReport Ocean(レポートオーシャン、東京都中央区)は19日、日本のスマート倉庫市場が2033年までに78億2000万ドル(1兆1800億円)に達するとの調査結果を発表した。2024年の市場規模は18億7000万ドルであり、25年から33年にかけて年平均成長率11.35%の拡大が見込まれる。
スマート倉庫は、AI(人工知能)やロボティクス、自動化機械、クラウドベースの在庫管理システムを活用し、正確な注文処理や効率的な保管を実現する仕組み。自律型物流やAI駆動型フルフィルメントの普及が、業務効率の新基準を確立している。主要技術には、無人搬送車(AGV)、AS/RS、自律移動ロボット、リアルタイム分析ダッシュボードなどがあり、複雑な業務の迅速化と精度向上を支える。
この成長を牽引する要因として、EC(電子商取引)市場の拡大と物流スピードへの高い要求、またオムニチャネル対応が挙げられる。一方で、高額な初期投資が中小企業の導入を妨げる課題もある。
今回の調査は、デジタル技術を取り入れた物流インフラの整備が、日本におけるサプライチェーンの高度化と持続可能性に寄与することを示している。今後、物流業界全体でのデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進が、スマート倉庫市場のさらなる成長を後押しするとみられる。
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