環境・CSRNIPPON EXPRESSホールディングス(NXHD)は2日、グループ会社の日本通運が参画した「建設現場から排出される廃プラスチックのケミカルリサイクル実証事業」を完了したと発表した。鹿島、竹中工務店、リファインバース、あおぞら、三菱ケミカルと共同で実施したもので、環境省の「令和7年度プラスチック資源循環に関する先進的社会実装モデル形成支援事業」に採択されていた。
実証では、東京都内の新築工事現場6か所から建設系廃プラ55トンを回収。選別・集積後、油化原料へ加工し、再生油を製造した。その結果、建設系廃プラの35%が現状技術でケミカルリサイクル可能であることを確認し、追加設備などを導入することで最大50%まで再資源化できる可能性も示された。
LCA(ライフサイクルアセスメント)による分析では、再生油化を行うことで、固形燃料化による熱回収と比較し、CO2排出量をシナリオ全体で15%削減できることを確認した。経済性評価でも、立地条件や処理規模次第では既存の産廃処理と同程度のコスト水準で運用できる可能性があるという。
建設現場由来の廃プラは焼却や埋立処分が中心となっており、静脈物流を含めた循環型サプライチェーン構築が課題となっている。日本通運は回収・輸送を含む実証に参画し、資源循環型物流モデルの社会実装を進める。
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