ロジスティクスShippio(シッピオ、東京都港区)は20日、アイシン(愛知県刈谷市)が国際物流の可視化に向けて、貿易管理クラウド「Shippio Cargo」を活用し、船舶トラッキングデータの取得と活用を本格化すると発表した。両社はこの取り組みを通じて、次世代サプライチェーンの構築を共同で推進し、2030年までに物流コスト半減を目指す。
アイシンは23年より、DX(デジタルトランスフォーメーション)による物流改革「DX-L」(DX-Logistics)を全社横断で進めており、「Shippio Cargo」を用いた国際物流のスルー可視化を導入。これにより、リアルタイムでの本船位置情報と自社の貨物明細データの連携が可能となり、月間1200件の貿易案件を管理している。輸送計画と実績の差異を可視化し、精度の高い判断が可能となる体制を整えた。
今後はこの仕組みを25年度中にアイシングループのグローバル40拠点へ展開。さらに、アイシンが掲げる「Cyber/Physical Information Factory」のもとで、収集された行動ログデータの高度分析も進める。これにより在庫の最適化、リードタイム短縮、物流シミュレーションなどを実現し、国際物流領域を含む全体最適化に寄与する。
国内外で物流の不確実性が増すなか、今回の連携は企業の競争力維持と供給網強靱化の両面から意義があり、サプライチェーン改革の先行事例として注目される。
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