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中古車市場価格指数は前月比1.56%上昇

2025年11月20日 (木)

調査・データ中古車オンラインオークション事業のオークネット(東京都港区)は20日、ことし10月の「中古車市場価格指数」レポートを公開した。中古車市場では、質の高いクルマから品薄になり、相場が上昇する傾向がみられる。

同社は、企業内ラボ「オークネット循環型経済ラボ」が同社の会員流通データをもとに算出した「中古車市場価格指数」を毎月公表している。日本では、中古車市場の値動きを把握するため、一般的に「平均取引価格」が使われるが、平均取引価格のみでは取引される中古車の質の変化を反映できない。このため、同社は中古車の属性を統計モデルに組み込み、中古車価格の変動を客観的に把握できるようにした中古車市場価格指数システムを構築した。

レポートによると、10月の同指数は、2008年7月を1とすると2.393となり、前月の2.356から0.037ポイント(1.56%)上昇した。

一方、中古車の平均取引価格は95万4740円と前月比で1619円増加した。同指数と同様に08年7月を1とすると1.545で、前月の1.542から0.003ポイント(0.17%)上昇した。

ボディタイプ別に同指数を見ると、ミッドサイズの前月比3.5%上昇が最大で、次いでミニバン、コンパクト、SUVの順だった。バン・トラックは1%、ラグジュアリーは0.84%低下した。

昨年10月との比較では、同指数は2.251から2.393に0.142ポイント(6.3%)上がった。ボディタイプ別では、ミニバンの11.3%上昇が最大ですべてカテゴリーで上昇した。上昇率はラグジュアリー8.05%、ミッドサイズ6.79%、コンパクト5.8%、バン・トラック4.49%、SUV2.76%の順だった。

同社は「中古車市場価格指数と平均取引価格との差に着目すると、中古車市場において質の高いクルマから品薄になりつつあり、相場が上昇している傾向がある」と指摘。「質の高いクルマの流通比率が減り、質の低いクルマの流通比率が増える変化が起こっていると考えられる」としている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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