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LTE圏外で医療資材ドローンのワンオペ運用を実証

2025年11月21日 (金)

メディカルロジクトロン(東京都練馬区)は21日、近畿大学らが実施した医療資材輸送ドローンの実証実験に協力したと発表した。実証は10月21日、近畿大学東大阪キャンパスで行われ、ガーゼや輸液セットなど計13.6キロの医療資材を搭載したドローンが、離陸から荷下ろしまで全自動で配送する工程を検証した。

▲全行程自動航行による医療資材輸送ドローン実証(出所:露ジクトロン)

特徴は、写真測量(フォトグラメトリ)で生成した高精度3Dマップをもとに航路を自動設計した点だ。建物や高圧線を避けるルートを事前に構築し、病院屋上でのホバリングと荷下ろしの精度を確認した。

また、災害時を想定し、LTE通信が不安定または圏外となる環境での運用性も検証。通常は離陸地点と荷下ろし地点にオペレーターを配置する必要があるが、今回の試験ではワンオペレーションで荷下ろしまで完了できることを実証した。これにより、通信途絶時でも医療物資を確実に届ける運用モデルの可能性が示された。

使用した機体はDJI「FlyCart 30」。ロジクトロンは、今後DID外での長距離実証や、制度化されたレベル3.5飛行の活用を進め、倉庫-病院間8キロ輸送の実用化を目指すとしている。

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