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国内初ブルー水素・アンモニア実証拠点が柏崎で開所

2025年11月25日 (火)

荷主資源開発大手INPEXとエネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は21日、新潟県柏崎市に国内初となるブルー水素、ブルーアンモニア製造設備などを含む実証試験施設「柏崎水素パーク」を開所したと発表した。NEDOの補助を受けたINPEXが整備し、同社は天然ガスを利用した水素・アンモニアの製造を目指す。また、INPEXとJOGMECは、製造過程で回収したCO2を地中に圧入する実証実験を実施する。

▲「柏崎水素パーク」実証プラント(出所:NEDO)

同社は新潟県長岡市の南長岡ガス田や東柏崎ガス田で天然ガスの生産を行っており、同パークは東柏崎ガス田平井地区に開設される。パーク内にはブルー水素・アンモニア実証試験プラントや柏崎水素発電所がある。

実証実験では、南長岡ガス田から東柏崎ガス田に既設のパイプラインを通じて天然ガスを輸送し、水素とアンモニアを製造するとともに、水素製造によって発生したCO2を分離・回収し、すでにガス生産を終了した東柏崎ガス田の地中貯留層へ圧入する。

▲「柏崎水素パーク」での実証試験の全体概要(クリックで拡大、出所:NEDO)

天然ガスを原料にした水素・アンモニアの製造に、CO2の分離・回収を組み合わせたプロセスを構築し、実際に運用することで、ブルー水素とブルーアンモニアの本格的な製造を目指す。また、CO2圧入による回収効果や、圧入されたCO2を監視するモニタリング手法などについても検証する。

水素は水素発電に利用され、県内に電力として供給されるほか、アンモニアも県内の需要家へ供給される。

21日、関係者が参加して開所式が行われた。3者は「一連のプロセスの技術実証で、2050年のカーボンニュートラルの達成に貢献するとともに、日本の燃料アンモニアサプライチェーンの構築に貢献する」などとしている。

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