
▲CNプラント(出所:ジェイテクト)
荷主ジェイテクト(愛知県刈谷市)は1日、花園工場(愛知県岡崎市)に再生可能エネルギーを活用して水素を生成・供給する設備「CNプラント」を新設し、水素バーナー式アルミ溶解保持炉を量産ラインに導入すると発表した。運用開始は2026年夏頃を予定しており、グリーン水素の地産地消を実現する。
CNプラントは、太陽光発電を電力源とし、水電解によりグリーン水素を生成。生成した水素はガスボンベに充てんされ、余剰電力は蓄電池に貯蔵される。工場内には水素供給用の配管設備を整備し、水素を「つくる・ためる・はこぶ・つかう」の一連のプロセスを工場内で完結させる体制を構築。これにより、外部輸送に依存せず、効率的かつ持続的な水素活用が可能となる。
導入される水素バーナー式アルミ溶解保持炉は、アルミダイカスト工程において、従来の都市ガスに代わってグリーン水素を燃料とすることで、CO2排出量の削減を図る。24年7月から25年2月にかけて東刈谷事業場で実証実験を行い、火炎の燃焼特性に合わせた炉の構造改良によって、従来炉と同等の製品品質を確認した。
ジェイテクトはスコープ1・2におけるカーボンニュートラル達成を35年までに目指しており、今回の取り組みはその具体的施策の一つ。また、再生可能エネルギーや水素の活用を通じ、サーキュラーエコノミー推進や資源価値の最大化にも取り組んでいる。
今後は花園工場をモデルとして、他工場の鋳造工程への展開を計画しており、製造業における脱炭素化と持続可能な生産体制の構築に向けた取り組みを加速する。
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