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M&Aロボット制御技術を手がけるMujin（ムジン、東京都江東区）は2日、NTTおよびNTTドコモビジネス（東京都千代田区）と資本業務提携を締結したと発表した。NTTグループの通信・クラウド・AI（人工知能）基盤と、Mujinが開発するロボット統合OS「MujinOS」を組み合わせ、物流・製造領域におけるフィジカルAIと自律ロボットの高度化を進める。
ロボット自動化市場では、労働力不足やEC（電子商取引）拡大を背景に、多品種少量生産に対応可能な柔軟な自動化が求められている。単純動作の繰り返しに依存した従来型ロボットに代わり、環境変化を認識し自律判断する「知能ロボット」需要が高まる中、MujinOSはカメラやセンサー情報をリアルタイムで収集し、倉庫内ロボット群の認識・動作計画・デジタルツインを統合制御する点が特徴だ。
（出所：Mujin）
一方、ロボット群が生成する運用データの増大やサイバーリスクへの対応は、自律ロボット社会に向けた重要課題となる。NTTドコモビジネスはNaaSを軸とする次世代ICT基盤やデータセンター、セキュリティーサービスを提供し、Mujinとともに安全性の高いロボット自動化環境の構築を目指す。
提携では、物流・製造現場向けの新たな自動化ソリューションの共同開発や、ネットワーク・セキュリティー・クラウドを含めたデジタル基盤の統合提案を推進。NTTのIOWN技術、生成AI、HRI（Human-Robot Interaction）といった先端技術も組み合わせ、フィジカルAIによる自律型ロボット活用の拡大を図る。両社は、物流DX（デジタルトランスフォーメーション）の加速と産業全体の生産性向上につなげる構えだ。
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