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日本郵船、“可視化デバラスト”研修設備を新設

2025年12月4日 (木)

▲研修施設内の様子(出所:日本郵船)

環境・CSR日本郵船は3日、フィリピン・マニラ近郊の船員研修施設NYK-Fil Maritime E-Training(NETI)に、デバラスト作業習熟度向上を目的とした透明パイプ式の研修設備を新設したと発表した。11月26日のNETI開所25周年記念式典で披露したもので、スケルトン構造によるデバラスト研修設備は世界初となる。

新設備は、配管内やタンク底の水流を可視化し、受講者がデバラスト作業の仕組みを直感的に理解できる点が特徴。タンクを傾斜させる機構を備え、バルブや配管、圧力計、電流計なども実船に近い配置とした。これにより、コンピューターシミュレーションでは再現が難しい実運用に即した研修環境を整えた。

デバラスト作業は貨物積み込みに合わせてタンク内のバラスト水を排出し船体バランスを保つ工程で、荷役の効率化や積載量向上のために重要とされる。

従来、デバラスト作業の習熟は現場でのOJTに依存しており、陸上での再現性の高い研修環境が不足していた。同設備により流体の動きを視覚的に学べるようになり、エア噛み発生時のトラブルシューティングや、ポンプの吸引原理などに関する講義と組み合わせることで、理解度向上が期待される。

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