
▲鮮度保持フィルム「フレッシュバランス」(出所:リケンテクノス)
フードリケンテクノスは5日、青果物用の鮮度保持フィルム「フレッシュバランス」を開発し、販売を開始したと発表した。フードロスの削減や農業・運送業の労働力不足など、社会的課題への対応を目的とした製品で、生産から消費までの鮮度維持と食品ロスの低減に寄与する。
新製品は、ポリメチルペンテン樹脂を活用した薄膜技術により、高いガス透過性と透湿性を持ち、青果物の呼吸量や蒸散を適切に制御することで保存期間の延長を実現する。自己粘着性と柔軟性を備え、さまざまな形状の青果物にフィットする設計となっているほか、無孔構造により異物混入や虫の侵入も防ぐ。
具体的には、水蒸気の適度な透過によって萎れやカビの発生を抑える機能を持ち、生産者の計画出荷を可能にするとともに、消費者にはより鮮度の高い青果物の安定供給を支援する。ただし、本製品はすべての青果物に対して鮮度保持効果を保証するものではなく、品目や保管環境によって効果に差異が生じる可能性がある点には留意が必要だ。
国内では青果物の物流過程での鮮度劣化が課題となっており、温暖化や流通遅延といった外部要因も影響を及ぼしている。今回の製品投入は、サプライチェーン全体の効率化と持続可能な食ビジネスの実現に向けた取り組みの一環であり、青果物流の品質保持と流通効率の向上に寄与するものとみられる。
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