サービス・商品作業現場向けのシステム開発などを手がけるシリコンバレー発のスタートアップ、MODE(日本支店・東京都千代田区)と、建設業界向けITサービスを展開するリバスタ(江東区)は8日、MODEが運用するIoTプラットフォーム「BizStack」(ビズスタック)と、リバスタのデジタルサイネージサービス「BANKEN サイネージ」のシステム連携機能ベータ版を公開したと発表した。建設現場内の映像や風速、振動など環境に関連するデータをデジタルサイネージに表示させることが可能となり、建設現場の生産性や安全性の向上につながる。
BizStackは、建設や製造、物流などの現場で発生する多様なデータをつなぎ、センサーやカメラからのIoTデータや既存の業務システム、SaaSなどから取得した情報をリアルタイムに収集、解析できる。これによって現場のリアルタイムデータや既存システムのデータを一元的に統合し、業務効率化や安全性向上を図る。
一方、リバスタのBANKEN サイネージは、同社の建設現場施工管理サービス「Buildee」(ビルディー)との連携が可能で、Buildeeに登録された作業予定や施工体系図、現場入場者の有資格者情報などを即座に現場内のデジタルサイネージに表示できる。
現場では最近、センサーやカメラなどから得られるデータが急速に増えているが、そうした情報を現場で働く元請け会社の社員や技能者とリアルタイムに共有できる仕組みは十分にできていない。このため両社は、現場内の関係者間で工事状況などをリアルタイムに把握でき、現場全体で即座に共有できる仕組みの構築を目指し、連携機能の開発を行った。
今回の連携機能では、温湿度計や風速計、カメラなどの機器の稼働状況を把握できるIoT機器を活用し、BizStackで集約・解析したデータをBANKEN サイネージにそのまま反映させる。
データは、リアルタイムでデジタルサイネージに表示できるため、危険作業時に周辺状況をより的確に監視できるようになるほか、気象や作業環境の変化に応じた迅速な現場判断も可能になる。現場内にいる全員が同じ情報を共有できる「共通ダッシュボード」としての活用も期待できる。
連携機能は来年春から実装される予定で、BizStackとBANKEN サイネージの両サービスの契約者が利用できる。今後BizStackとBuildeeに登録されたデータの連携も検討していく。さらに、リバスタが製品化を目指す工事車両管理サービスなど新規サービスでも、システム連携の検討を進めていく。
今月10日から12日まで開催される「第10回JAPAN BUILD TOKYO内第5回建設DX展東京」のMODE出展ブースでは、連携機能ベータ版のデモンストレーションが行われる。
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