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三菱重工、英セメント工場向けCO2回収設備を受注

2025年12月9日 (火)

荷主三菱重工業は8日、ハイデルベルク・マテリアルズ(ドイツ)の英国ペイズウッドセメント工場向けに、CO2回収プラントを受注したと発表した。豪州のウォーリーとの共同受注で、運転開始は2029年の予定。

▲英国のペイズウッドセメント工場(出所:三菱重工業)

同プラントは、三菱重工独自のCO2回収技術「Advanced KM CDR ProcessTM」を欧州で初採用し、年間80万トンのCO2を回収する。回収したCO2はパイプラインで輸送され、英政府のCCUS(Carbon dioxide Capture, Utilization and Storage)クラスター「HyNet CCUS」の枯渇ガス田に恒久貯留される。セメント生産でCCS(Carbon dioxide Capture and Storage)を導入・運用するのは英国で初めてとなる。

三菱重工とウォーリーは2024年から基本設計(FEED)を手がけており、今後は三菱重工と欧州・中東・アフリカ三菱重工業(MHI-EMEA)が主要機器やコンプレッサを含む付帯設備の設計・調達を担う。ウォーリーは周辺機器の設計・調達管理と建設管理を担当する。

セメント生産では工程自体からCO2が多く発生し、クリーン電力への切り換えのみでは削減できないとされる。今回の取り組みは産業部門の脱炭素化に寄与するもので、プロジェクトにより既存の200人超の雇用維持と、新たに約50人の正規雇用創出、建設段階で最大500人の雇用が見込まれている。

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