荷主NTTロジスコ(東京都中央区)は9日、レンタル通信機器のリファビッシュ工程における回収品登録・仕分け作業を自動化する「AI画像認識技術を用いた自動登録・仕分けシステム」を埼玉物流センター(埼玉県加須市)に導入したと発表した。AI(人工知能)による画像認識とAGV仕分けロボット「t-Sort」(ティーソート)を連携させたもので、生産性30%向上と仕分けミスゼロを実現したという。
同社は環境配慮型の「3Reサービス」の一環として、返却機器を再生・再利用するリファビッシュ業務を展開している。従来、300種類に及ぶ通信機器の品名確認は作業者の目視に依存し、バーコードブックからコードを探して読み取る手作業が必要だった。作業負荷が大きく、熟練者頼みの工程が課題となっていた。

▲埼玉物流センターに設置した「AI画像認識技術を用いた回収登録・仕分けシステム」(出所:NTTロジスコ)
新システムでは、AIが機器背面の品名やMACアドレスを自動識別し、そのままWMS(倉庫管理システム)へ登録。登録データをもとにt-Sortが自動で物品を仕分ける。複数画像の高速撮影で識別精度を高め、登録から物理仕分けまでを一体処理する仕組みだ。4台の画像認識装置と24台のAGVを組み合わせ、1時間あたり1300台の処理能力を備える。
同社は2018年の自動クリーニングロボット導入を皮切りに、電源アダプターの洗浄・結束ロボットやAI自動検品など自動化を段階的に推進してきた。今回の登録・仕分け工程の自動化により、リファビッシュ業務の全工程で自動化が完了したかたちとなる。
今後は、物流現場のほかの目視検品工程への水平展開を進める方針。サブスクリプション関連ビジネスなど、回収から再生までを一貫して支援するサービス強化につなげる。
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