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フードスターシップ・テクノロジーズ（エストニア）は11日、フィンランドでSグループ（フィンランド）と共同展開しているロボットによる食料品配達サービスが、累計100万件を達成したと発表した。配達はヘルシンキからロヴァニエミまで、同国内の79都市にわたり、稼働する配達ロボットは800台を超える。主にSグループ傘下の小売店舗「Alepa」「Sale」「S-market」など170店舗以上で運用されている。
このロボット配達は、わずか3年足らずで100万件に到達し、現在ではオンライン食品ストア「S-kaupat」のオンライン注文の20％を占める。顧客の54％が玄関先への配送を選択するなど、宅配の需要は高まっており、同サービスの年間成長率は過去2年間で平均20％、直近では27％に上昇した。
（出所：Starship Technologies）
スターシップのロボットは冬季運用にも対応しており、氷点下のラップランド地域でも稼働可能。雪面認識や積雪検知、スノータイヤ、バッテリーヒーターなどの技術を搭載し、厳しい気象条件下でも安定した配送を実現している。また、季節に合わせた装飾で地域住民との親和性も高めている。
スターシップは2014年設立のロボティクス企業で、現在は8か国270都市以上で2700台以上のロボットを展開。累計900万件以上の配送実績を持つ。今回のフィンランドでの成果について同社は「自動配達のグローバル展開において貴重な知見を得た」としており、今後の地域拡大にも意欲を示している。
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