
▲豊田自動織機製の自動運転トーイングトラクター(出所:全日本空輸)
ロジスティクス全日本空輸(ANA)は15日、羽田空港の国内線定期便で、自動運転レベル4(特定条件下での完全無人運転)による貨物搬送の運用を開始したと発表した。豊田自動織機製の自動運転トーイングトラクターを導入し、空港制限区域内でレベル4自動運転を実用化するのは国内初となる。12月時点での導入台数は3台で、2025年度内にさらに3台を追加する計画だ。
同トラクターは、自己位置推定や障害物検知といった機能を高性能化・冗長化し、空港内の天候変化や交通状況など多様な条件に対応できる設計とした。安全性が特に求められるレベル4運用に対応するため、異常時に遠隔から状況を把握できる監視機能も搭載している。
運用面では、ANAと豊田自動織機が共同で開発した運行管理システムを導入。車両への搬送指示や運行管理に加え、出発・到着レーンの自動割り当て、信号機制御との連動などを一元管理し、限られたエプロン空間での効率的なオペレーションを実現する。
両社は17年から空港業務の自動化に向けた検討を進め、19年以降は実証実験や試験運用を重ねてきた。人手不足や安全確保が課題となる空港内物流で、無人化による安定運用と生産性向上が期待される。今後は国土交通省航空局による航空イノベーション推進の枠組みの下、導入範囲の拡大や増車を進める。
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