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ロジスティクス日本航空（JAL）は15日、羽田空港と成田空港の2空港で、自動運転レベル4（特定条件下での完全無人運転）によるトーイングトラクターの実運用を開始した。主要2空港で同時にレベル4を実用化するのは国内初となる。多くの航空機や特殊車両、地上作業員が混在する空港制限区域内で、手荷物や貨物の無人搬送を行い、省人化と効率化を進める。
▲羽田空港のAiRO製トーイングトラクター（出所：日本航空）
羽田では、貨物コンテナの搬送にROBO-HI（ロボハイ、東京都文京区）と丸紅の合弁会社AiRO（エアロ、米国）が展開する自動運転トラクター「RoboCar Tractor 25T」を使用し、東貨物地区と西貨物地区間を走行する。
▲成田空港のTractEasy製トーイングトラクター（出所：日本航空）
成田では、トラクト・イージー（同）製の自動運転トラクター「EZ Tow」を用い、第2旅客ターミナル本館とサテライト間で受託手荷物を搬送する。いずれの空港でも、従来は運転者が常時監視するレベル3相当で運用してきたが、安全性の検証を重ねた結果、完全無人運転へと移行した。
JALは2018年から、国土交通省航空局が推進する「航空イノベーション」施策の下で空港業務の自動化に取り組んできた。人手不足が深刻化するグランドハンドリング分野で、無人化による安定運用と生産性向上に加え、EV（電気自動車）の活用による環境負荷低減も狙う。今後は導入台数や走行エリアを拡大し、全国の空港への展開も視野に入れる。
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