調査・データKDマーケット・インサイツ(インド)は15日、日本のアルミニウム板材市場に関する調査レポートを発表した。これによると、同市場は2025年から35年にかけて年平均成長率4-6%で推移し、持続可能な素材としての需要増加を背景に安定した成長を続けると予測されている。
アルミニウム板材は軽量性や耐食性、リサイクル性に優れ、自動車、建設、電子機器、包装、航空宇宙分野などで広く利用されている。なかでも、自動車や電気自動車(EV)分野での軽量化ニーズが最も大きく、ボディパネルやバッテリー筐体向けの高精度材料として需要が拡大している。また、食品・飲料の包装材や都市部の建築改修用途としても採用が進む。
市場構造としては、自動車OEM、包装材メーカー、建設会社、電子機器メーカーなどが主要なエンドユーザーとなっており、国内メーカーによるグローバルOEM向け輸出も市場を支えている。主要企業にはUACJ、神戸製鋼所、日本軽金属、住友電気工業、三菱アルミニウムなどが名を連ね、再生材や高付加価値合金に注力している。
合金タイプ別では、自動車用途に適した5xxx系や6xxx系の需要が高く、用途別では包装、建設、電子機器向けも拡大傾向にある。板厚では、中板(1-6ミリ)が輸送・建設用途で主流となっている。
リサイクル性の高さから循環型経済への寄与が評価されており、炭素排出量削減やサステナブル素材への切り替えを進める動きも市場成長を後押しする。特にEVやスマートビル向けの次世代素材として、技術革新と併せた長期需要の拡大が見込まれている。
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