サービス・商品オンライン診療サービス「イーメディカル」を手がけるイーメディカルジャパン(東京都千代田区)とオムロンヘルスケア(京都府向日市)は17日、運送会社、NBSロジソル(大分県日田市)が昨年、自社ドライバー向けの福利厚生として導入した高血圧オンライン診療サービスを、ドライバー以外の倉庫内作業員や事務職員などにも拡大したと発表した。全ドライバーを対象とする高血圧治療支援は物流業界として初めての試みだったが、一定の成果が得られたことを受け、現場全体での健康増進を図る。
NBSロジソルでは2024年問題の解決やドライバーの高齢化への対応に向け、社内の全ドライバー500人を対象に、イーメディカルジャパンのオンライン診療サービス「高血圧イーメディカル」を組み合わせた見守り体制を構築した。
オンライン診療サービスでは、Bluetoothで専用アプリと連携できるオムロンヘルスケアの血圧計を無償貸与し、日々の血圧計をモニタリングできるようにする。これによって、日々の血圧を管理し、必要に応じて全国どこからでもオンラインで診療が受けられる。診察は土日祝を含む毎日6時から23時までで、これまで運送スケジュールの関係で受診が難しかったドライバーが、定期的に診療を受けられるようになったケースもあった。
導入から1年が経過し、ドライバーが適切な治療を受けやすくなったほか、自覚症状がなかった高血圧リスクを発見し、適切な治療を開始した例もあるなど、具体的な成果が得られたことから対象を拡大することにした。
新たに対象となるのは、不規則な勤務や空調が利きにくい倉庫内でのリフト作業などがあり、身体的負荷の高い環境で働く倉庫内作業員を中心とした40歳以上の社員100人。今月からサービスの提供が始まった。
NBSロジソルでは「輸送と保管の両輪で物流を支える現場社員の健康を包括的にサポートする体制が整った。物流業界全体の健康経営・安全運行の新たなスタンダードの創出に挑戦していきたい」などとしている。
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