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レンゴー、ベトナムの段ボールメーカーを買収

2011年1月19日 (水)

M&Aレンゴーは19日、同社が30%を出資するタイコンテナーズ・グループ社(TCG社)が、ベトナムの段ボールメーカー「アルカマックス・パッケージング」社グループ3社の買収に関する契約を、現在のオーナーであるマレーシアのゴールデン・フロンティア社と締結したと発表した。

 

買収総額は負債の引き受けなどを含め約2500万米ドル(約21億円)で、ベトナムでの生産拠点は、段ボール原紙を生産するビナクラフトペーパー社(年産22万トン)、段ボールは、既にグループ傘下であるニューアジア・インダストリー社に加え、アルカマックス・パッケージング社(ホーチミン)、APパッケージング社(ハノイ)を合わせた3工場体制となり、同国の南北主要需要地での生産供給体制が強化されることとなる。

 

今回の買収ではこのほか、ホーチミンの製函メーカーであるパカメックス社も対象としている。最終的な買収完了は、3月末となる見込み。

 

アルカマックス・パッケージング社、APパッケージング社はそれぞれコルゲータ、製函ラインの一貫生産設備を保有しており、月間生産能力は合わせて約750万平方メートル、ニューアジア・インダストリーを加えて1450万平方メートルの月間生産能力となる。

 

ベトナムの段ボール市場は昨年、前年比で9.3%拡大し、今後も年率11%程度の伸びが予測されている。同社は「今回の買収を機に、同国内の段ボール原紙、段ボールの供給体制の整備と品質向上を図ると同時に、中国、タイ、シンガポール、マレーシア、インドネシアの段ボール工場、中国・中山の製紙工場との連携をさらに強め、中国、東南アジアでの原紙から段ボールまでの一貫供給体制の強化を図っていく」としている。