荷主長谷工コーポレーション(東京都港区)はこのほど、放置竹林の有効活用と建設副産物の再資源化を目的に、千葉県成田市へ竹チップ製造工場を新設すると発表した。ことし10月の本格稼働を予定しており、建設現場と地域資源を結ぶ新たな循環型の供給体制を構築する。
新設する千葉工場では、千葉県森林組合や周辺自治体、NPO法人などから調達した竹材を粉砕し、杭汚泥固化材や地盤改良材、植栽材といった建設資材のほか、肥料や飼料などの農業資材として販売する。竹チップは、場所打ちコンクリート杭工事などで発生する建設汚泥に添加し、撹拌・固化する用途を想定している。セメント系固化材の使用量削減につながる点も特徴だ。
同社は24年3月から、福岡大学と共同で竹チップを用いた建設汚泥の固化処理技術の研究開発を進めてきた。竹が生長過程で吸収したCO2を地中に固定できる点や、建設副産物の再利用を可能にする点から、環境負荷低減効果が期待されている。実用化のめどが立ったことで、原料となる竹チップを安定的に供給する拠点として工場新設を決定した。
放置竹林は全国的に拡大しており、土砂災害リスクや生態系への影響が課題とされる一方、伐採後の利用先が限られることが問題となっている。今回の工場は、地域で発生する未利用資源を建設用途へと結び付ける役割を担う。今後は関西圏や東海圏への展開も視野に入れ、物流網の広域化と用途拡大を検討する。
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