ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

EU基幹輸送網インフラ、2030年完成は事実上断念

2026年1月26日 (月)

調査・データ欧州監査院(ECA)は20日、EU域内の主要輸送インフラ事業に関する最新報告書を公表し、建設コストの大幅な増加と工期遅延が一段と深刻化していると指摘した。域内物流と人流を支える中核インフラである「欧州横断輸送ネットワーク」(TEN-T)の2030年完成目標については、「達成不能」と明確に評価を引き下げた。

(出所:欧州監査院)

調査対象となった8つの大型プロジェクトでは、実質建設費が当初見積もりから平均82%増加。20年時点では47%増だったが、その後も膨張が続いた。とくにバルト3国を結ぶ鉄道「レール・バルティカ」は6年間で2.6倍と急拡大し、仏伊間を結ぶリヨン-トリノ鉄道も大幅な超過となっている。EUからの補助金支出も累計153億ユーロに拡大した。

工期面でも遅れは拡大し、平均遅延は17年に達した。ブレンナー基底トンネルやセーヌ北欧運河など、複数の基幹物流回廊が30年代前半以降の完成見通しに後ずれしている。新型コロナ禍やウクライナ情勢、規制強化、技術課題が影響したとされる。

ECAは、欧州委員会の進ちょく管理権限が十分に行使されてこなかった点も問題視。一方、TEN-T規則改正により監督体制は強化されたが、効果は将来案件に限定的と指摘した。

■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。

※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。

LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com

LOGISTICS TODAYでは、メール会員向けに、朝刊(平日7時)・夕刊(16時)のニュースメールを配信しています。業界の最新動向に加え、物流に関わる方に役立つイベントや注目のサービス情報もお届けします。

ご登録は無料です。確かな情報を、日々の業務にぜひお役立てください。