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三菱重工、次世代LNG船などを社内表彰

2014年1月21日 (火)

産業・一般さやえんどう

三菱重工業は21日、今年度の社内表彰「ベストイノベーション2013」に、燃費やメンテナンス性の大幅な向上を実現した次世代型LNG(液化天然ガス)運搬船「さやえんどう」など14件を選定したと発表した。

この表彰は、同社の独創的な新製品、新技術、新事業を対象とした表彰制度で、03年度から毎年実施しており、「新製品賞」「新業務プロセス賞」「特別賞/新技術賞」「特別賞/イメージアップ賞」などの賞を設けている。

次世代型LNG船「さやえんどう」は、船体と一体構造の連続タンクカバーを採用することで、船体の軽量化、航行中の風圧抵抗軽減を実現。加えて、蒸気を再度加熱利用するUST(再熱舶用推進蒸気タービン)により、従来船に比べて25%の燃費改善を可能とした。また、連続タンクカバーのために、配管・配線などを支える構造物が不要となりメンテナンス性も向上した。

■選定された14件は次の通り。
新製品賞:石炭焚超低NOxバーナ(M-PMバーナ)、蒸気タービンスティール製50インチ/60インチ最終翼群、次世代LNG船「さやえんどう」、AGT向けステアリングボギー台車(ゆりかもめ)、12式地対艦誘導弾(12SSM)、SMASHシステム(焼却灰水洗)
新業務プロセス賞:鍛造動翼の先進的アプローチによるコスト低減の達成、ケミカルミリング加工による品質の画一化と生産性向上によるコスト低減を実現
特別賞/新技術賞:航空機部品用CFRP素材に適用した高速穴あけ・計測の自動化技術、海洋調査船での静粛化技術と定点保持技術、高品質熱延鋼板を実現可能とした板形状モニタリング技術、高効率・コンパクト化を実現する自然循環式燃料電池システム化技術
特別賞/イメージアップ賞:原子力災害などの収束を支援するロボット群、ターボチャージャ1000万台体制構築に向けた取組み