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三菱造船、次世代LNG運搬船「LNG JUNO」に命名

2018年10月25日 (木)
空白

荷主三菱重工業は25日、同社グループの三菱造船(横浜市西区)が、商船三井のパナマ法人「MOG-X LNGシップホールディングス」向けに建造中の次世代LNG運搬船の命名式を行ったと発表した。

同船は、船体構造の効率化やハイブリッド推進システムの採用などにより、LNG搭載量や燃費性能を大幅に向上させた最新船型「サヤリンゴSTaGE」の三番船で「LNG JUNO」(エルエヌジージュノー)と命名された。米国テキサス州で大阪ガスが参画する米国フリーポートLNGプロジェクトのLNG輸送などに従事することとなる。

同船は長さ297.5メートル、幅48.94メートル、深さ27メートル、喫水11.5メートル、載荷重量トン数8万300トン、タンク総容積18万立方メートルで、3月17日に進水。建造は三菱重工グループの三菱重工海洋鉄構(長崎市)が担当した。船名のジュノーは、古代ローマの神話に登場する結婚を司る女神で、幸福や平和をイメージして付けられた。

サヤリンゴSTaGEは、信頼性の高い球形タンクを搭載するMOSS(モス)方式の進化版として高い評価を得ている「さやえんどう」の次世代タイプ。リンゴ形状タンクの採用により船幅を変えずにLNG搭載量の増加を実現するとともに、ハイブリッド推進システムを採用することでさやえんどう船型からさらに燃費効率を大幅に改善した。

推進機関には、蒸気タービンとガス焚き可能なエンジンを組み合わせたハイブリッド2軸方式「STaGE」(Steam Turbine and Gas Engines)を採用。エンジンの排熱を蒸気タービンで有効利用することでプラント効率が大幅に改善され、低速域から高速域まで高効率運航が可能となる。