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カンボジアもカバー、ASEAN経済統合視野

住友商事、タイ東部に物流拠点を開設

2014年1月29日 (水)

ロジスティクスオフィスの外観住友商事は29日、タイで物流事業を拡大するため、物流子会社の現地法人住友グローバルロジスティクス・タイランド(バンコク)を通じ、同国プラチンブリ県の「304工業団地」内に新物流センター「プラチンブリ支店」を設立し、今月からオペレーションを開始したと発表した。

プラチンブリ支店が位置するタイ東部は、ラヨン地区やチョンブリ地区に続く産業集積地とみられており、標高が程高く洪水被害を受ける可能性が低いこと、労働力の確保が比較的容易という理由から、OA機器や自動車関連企業などの製造業の新規進出が加速している。

倉庫の外観同支店はカンボジア国境から西へ120キロに立地し、タイ国内物流だけでなく、2015年のASEAN経済統合を機にさらなる成長が見込まれるタイ・カンボジア間の国境経済圏へのアクセスに優れる。

周辺に物流サービス事業を展開する企業がまだ少なく、いち早く物流ネットワークを拡充することにより、在カンボジア日系企業などの多国籍企業に対し、よりタイムリーな物流・倉庫サービスを提供するとしている。

倉庫内部住友商事は、1989年にこの現地法人を設立し、ナワナコン工業団地を中心として主に電子・電機産業へ総合物流サービスを提供してきた。2000年代に入り、レムチャバン支店、アマタナコン支店など主にチョンブリ県で拠点の開発を進め、同社がオペレーションに携わる物流倉庫の延床面積は8万平方メートルに達している。

■プラチンブリ支店の概要
所在地:タイプラチンブリ県タトゥーム304工業団地内
土地面積:4ヘクタール(うち第一期倉庫面積は1万2000平方メートル)
事業内容:総合物流サービス業