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輸出増も貿易赤字継続、電子部品主導で構造変化

2026年4月22日 (水)

調査・データ財務省が22日発表した2025年度の貿易統計速報によると、輸出は半導体等電子部品や非鉄金属の伸長を背景に前年度比4.0%増の113兆2423億円となり、5年連続で増加した。一方、輸入も非鉄金属や電子部品の増加により同0.5%増の114兆9568億円と2年連続で増加し、差引は1兆7145億円の赤字となった。赤字額は前年度から大幅に縮小したものの、5年連続の赤字が続く構造に変化はない。

数量ベースでは輸出が0.6%増、輸入が3.9%増といずれも4年ぶりの増加に転じた。価格要因に加え、実需としてのモノの動きが回復に向かっていることを示す。輸出では半導体等電子部品(+14.3%)や非鉄金属(+10.8%)が寄与した一方、自動車(−3.6%)や鉄鋼(−11.6%)が減少し、輸出構造のシフトが鮮明となった。輸入でも電子部品や電算機類が増加する一方、原油や石炭、LNG(液化天然ガス)などエネルギー関連は減少しており、資源価格の落ち着きが輸入額を抑制した。

地域別ではアジア向けが輸出入ともに増加し、輸出は6.7%増の61兆9375億円、輸入は3.5%増の57兆1292億円と拡大、黒字は4兆8083億円と大幅に伸長した。電子部品や原材料の動きが域内物流をけん引した形だ。一方、米国向け輸出は6.6%減と5年ぶりに減少し、自動車や半導体製造装置の落ち込みが影響した。EU向けは輸出入ともに増加したが、14年連続の赤字が続く。対中国では輸入増が上回り、赤字幅が拡大した。

電子部品や非鉄金属といった高付加価値・高頻度輸送品目の比重が高まる一方、エネルギー資源の輸入減少が海上バルク輸送の需要構造に変化をもたらしている。地域別ではアジア域内のサプライチェーンが引き続き中核を担い、部品・中間財輸送の重要性が増している。

26年3月単月では輸出が前年同月比11.7%増の11兆33億円、輸入が同10.9%増の10兆3363億円となり、差引は6670億円の黒字と2か月連続で黒字を確保した。輸出は7か月連続増加、数量も3.9%増と回復が鮮明で、半導体等電子部品(+29.3%)や非鉄金属(+44.8%)がけん引した。輸入も通信機や電子部品が増加し、内需・生産双方の回復を反映した。

地域別でもアジア向け輸出が15.9%増と伸長し、域内サプライチェーンの活発化が続く。米国向けも増加に転じたが、輸入の伸びが上回り黒字幅は縮小した。

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