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パシフィック・グリーブ号にガラス固化体132本積載

日本へ返還の高レベル放射性廃棄物、近く英国出港

2014年2月5日 (水)

ロジスティクス電気事業連合電力輸送本部と日本原燃は5日、近く英国の港から日本に向け、高レベル放射性廃棄物「ガラス固化体」の輸送を行うパシフィック・グリーブ号が出港する、と発表した。

パシフィック・グリーブ号は載貨重量トン数5000トンの輸送船で、今回はガラス固化体輸送容器5基(ガラス固化体132本)を運ぶ。

ガラス固化体は、原子力発電所で生じた使用済燃料の再処理によって発生する、高レベル放射性廃棄物を長期間、安定した性質を持つガラスと一緒に混ぜ合わせ、さらにキャニスターと呼ばれるステンレス製の容器に封入し、保管できる状態としたもの。

日本の電力会社は、原子力発電所で発生した使用済燃料の一部の再処理をフランスと英国の再処理事業者に委託しており、再処理で発生したガラス固化体は日本に返還される契約となっている。この契約に基づき、英仏から日本原燃(六か所村)の高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センターへ輸送する。