荷主住友金属鉱山と住友商事は12日、米国最大手の産銅会社「フリーポート・マクモラン・カッパー&ゴールド社」(アリゾナ州フェニックス)が経営するペルーのセロベルデ銅鉱山(2社で権益21%を保有)で、年間銅生産量を30万トンから50万トンへ増産する拡張プロジェクトの実施を承認する、と発表した。
2社は2005年からセロベルデ銅鉱山の運営会社「セロベルデ社」に、SMMセロベルデ・ネザーランド社(オランダ)を通じて権益比率21%で経営参画しているが、このほどフリーポート社からセロベルデ銅鉱山の選鉱処理量を日量12万トンから36万トンに増やすことで、年間銅生産量30万トンを50万トンへと拡張するプロジェクト案が提示された。
両社はプロジェクトを検討した結果、「これまでも順調に操業してきた既存鉱山の拡張であり収益性が高く、増産後のマインライフも30年と長期にわたり安定生産が見込まれる」として、実施を承認することにしたもの。
このプロジェクト関連の投資総額は46億米ドルで、16年第1四半期からフル生産に入る計画。これにより、住友の権益分年間銅生産量は年間4万2000トン増加して10万5000トンとなる。