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住友金属鉱山、フィリピンで新プラント完成

2013年9月4日 (水)

拠点・施設住友金属鉱山(東京都港区)は4日、フィリピン・ミンダナオ島タガニート地区で進めているニッケル製錬プロジェクト(タガニートプロジェクト)で6月にプラントが完成し、同日開所式を行ったと発表した。

同プロジェクトは、三井物産、ニッケル・アジア・コーポレーション(フィリピン)と3社共同で進めているもの。同社は、2009年9月にタガニート地区で2拠点目となる「HPAL技術を用いたニッケル製錬プラント」の建設を決め、工事を進めていた。

6月にプラントが完成し、設備能力の確認、生産品の品質確認などを経て第4四半期から本格的な商業生産を開始する。

プロジェクトを担当する現地会社の「タガニートHPALニッケル社」は、住友金属鉱山が62.5%、ニッケル・アジア・コーポレーションが22.5%、三井物産が15%を出資。

稼働後はニッケル製錬の中間製品、ニッケル・コバルト混合硫化物をニッケル量換算で年間3万トン、コバルト量で2600トン生産する計画。

生産したニッケル・コバルト混合硫化物は、全量を住友金属鉱山のニッケル工場(愛媛県新居浜市)で、電気ニッケル、電気コバルト生産の原料として使用する。