国交省、トレーラに制動不良のおそれ判明、注意喚起

行政・団体国土交通省は12日、2000年7月以降に新規登録したトレーラのオートマチック・スラック・アジャスタ（ASA）機能が損なわれ、ブレーキ利き不良に至るおそれがあることが判明した、と発表した。

日本自動車車体工業会（車工会）から国交省に対し、ASA機能が損なわれ、ブレーキ不良に至るおそれがあるとの情報が32件寄せられたことを受け、緊急に注意喚起を行ったもの。全日本トラック協会などの業界団体や地方運輸局を通じて注意喚起の協力を依頼するとともに、広くユーザーに対して呼び掛けるために発表に踏み切った。

調査・分析した結果、00年7月（中期ブレーキ規制）以降に新規登録されたトラクタはブレーキ操作系の変更に伴い、停車時のブレーキ操作がトラクタの駐車ブレーキ・レバーで行われる場合があり、この操作を多用する場合や山道、登り降りの頻繁な走行などのシビア・コンディションではASAに負担がかかり、ASAの機能が損なわれることにより、トレーラのブレーキ利き不良に至るおそれがあることが判明した。

■国交省による注意喚起事項
1.法律に定められた点検整備を確実に実施すること。
2.シビア・コンディションに該当する場合には、以下のブレーキ機器の点検整備を徹底すること。
（ア）ブレーキ・チャンバのロッドのストロークの点検整備
（イ）オートマチック・スラック・アジャスタの機能などの点検整備
（ウ）ブレーキ・カム・シャフトの摩耗、損傷の点検整備
3.その他、トレーラ製作者の整備要領などに従って点検整備を確実に実施すること。

■詳細は下記URLを参照。
http://www.mlit.go.jp/common/001027368.pdf