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名古屋空港周辺で新工場用地の取得を希望

三菱重工、MRJ量産へ拠点構想、名古屋で最終組立

2014年2月13日 (木)

荷主三菱重工業は12日、次世代リージョナルジェット機「MRJ」(三菱リージョナルジェット)の量産に向けた拠点展開構想をまとめた。

飛行試験、駐機などのフライト関連は、名古屋空港(愛知県豊山町)とサブ拠点として北九州空港(北九州市)の活用を検討。生産拠点は、中部地区を中心に名古屋空港に隣接する新工場を建設するほか、同社工場を活用することにし、大江工場(名古屋市)、飛島工場(愛知県飛島村)、岩塚工場(名古屋市)、松阪工場(三重県松阪市)、神戸造船所(神戸市)で生産展開を計画している。

最終組立は名古屋空港周辺で行うこととし、新工場を建設する空港隣接地の取得を希望。胴体、主翼の組立は大江工場、飛島工場で実施し、尾翼の組立は松阪工場を計画。中大物部品の製造は、大江工場で、小物部品は松阪工場でパートナーによる産業クラスターの展開を計画している。また、岩塚工場の設備も活用する。主翼は神戸造船所で旧造船エリアなどを一貫製造ラインに再構築する。

MRJは三菱航空機が開発する70-90席クラスの次世代民間旅客機受注機数は325機(うち確定165機)。2015年第2四半期の初飛行、17年第2四半期の初号機納入を予定している。