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シンガポール籍のトレーラーをジャカルタでテスト走行

国交省、ASEAN域内で海陸一貫輸送の試行輸送を実施

2014年2月21日 (金)

行政・団体国土交通省は21日、シンガポール・インドネシア(ジャカルタ)間でRORO船を活用した海陸一貫輸送システムのトライアル輸送を実施すると発表した。シンガポール籍のトレーラーをジャカルタ市内で走行させるもので、ASEANの海上貿易でこうした実証事業は初の試みとなる。

国交省では、ASEAN域内の連結性を高めるため、効率的でスピーディーに輸送できる国際高速RORO船を活用した海陸一貫輸送の実証事業に取り組んできた。この取り組みの一環として、実際の輸送サービスの導入による効果、課題を検証し、ビジネス環境の改善、調和の提案を行う。

トライアル輸送では、同一トレーラーを使用してシンガポール、インドネシア国内の相互通行を行う。RORO船を活用することにより、荷物を車両ごと搬出入できるため、荷役時間の短縮、積替えによる衝撃振動の抑制につながる。

クレーンなどの整備なしに就航できるなど大規模な投資が不要で、中小規模の港湾に対応できることから、新たなルートの開拓につなげやすいメリットもある。

13年度はこれまでに事業の効果・課題などの整理・分析を済ませており、この後トライアル輸送の実施とASEAN各国との調整を年度中に行う。トライアル輸送は、23日にRORO船がシンガポールを出港、25日にジャカルタに入港し、陸上走行実験を経て3月中旬にジャカルタを出港、シンガポールに入港するまでを行う。

国交省、ASEAN域内で海陸一貫輸送の試行輸送を実施