メディカルジェイフロンティア(東京都渋谷区)は17日、オンライン診療・服薬指導・処方薬配送サービス「SOKUYAKU」(ソクヤク)の利用者数が前年同期比2.5倍に増加したと発表した。気圧変化による体調不良や豪雨リスクの高まりを背景に、外出せずに診察から薬の受け取りまで完結できる医療サービスへの需要が高まっているという。
同社によると、ウェザーニュースの2026年梅雨見解では、九州南部から東北北部で総雨量が平年並みか多くなると予測されており、ゲリラ豪雨や大雨災害への警戒が強まっている。また、低気圧や高湿度による自律神経の乱れなどが原因とされる「梅雨ダル」への関心も高まっていることから、オンライン診療サービスの予約数が増加傾向にある。
SOKUYAKUは、スマートフォンやタブレットを活用し、自宅や職場から医師による診察、薬剤師による服薬指導、処方薬の受け取りまでを一体的に利用できるサービスである。処方薬は自宅配送のほか、近隣の薬局で受け取ることも可能で、最短当日の受け取りにも対応している。
物流面では、オンライン診療と医薬品配送を組み合わせた仕組みが特徴だ。提携医療機関は4100施設以上、対応薬局・ドラッグストアは2万店舗以上に拡大しており、人口カバー率は91%に達する。都市部だけでなく地方や過疎地域でも利用できる体制を整えている。
利用者は高齢者世帯や共働き家庭、地方在住者、外出が困難な人を中心に増加しており、大雨時の通院負担軽減や子育て世帯の利便性向上に加え、災害時にも医療サービスへアクセスできる点が評価されているという。
同社は、平時のオンライン診療基盤を非常時にも活用できる「フェーズフリー型医療インフラ」と位置づけている。災害発生時でも診療や処方薬配送を継続できる体制づくりを進めており、SOKUYAKUを活用した医療レジリエンス基盤は、26年4月開催のジャパン・レジリエンス・アワード2026で最優秀賞を受賞した。
近年は気候変動による豪雨災害の増加や高齢化に伴う通院困難者の増加、医療従事者不足などを背景に、場所に依存しない医療サービスへの需要が高まっている。ジェイフロンティアは今後、自治体や医療機関との連携を強化し、オンライン診療と医薬品配送を組み合わせた分散型医療インフラの構築を進める。
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