ロジスティクスエネルギー・金属鉱物資源機(JOGMEC)は24日、先進的CCS事業の船舶輸送案件について、CO2排出事業者をエリア単位で集約する6つのクラスターを委託先候補として選定したと発表した。CO2の分離・回収後の液化、一時貯蔵、出荷設備を複数企業で共同利用することで、船舶輸送案件のコスト低減を目指す。
JOGMECは2023年度から、横展開可能なビジネスモデルの確立を目指す「先進的CCS事業」を推進し、CO2の分離・回収から輸送、貯留までを一体的に支援してきた。これまでパイプライン輸送3案件と船舶輸送6案件の計9案件を検討してきたが、船舶輸送では液化・一時貯蔵設備や海上輸送など追加工程に伴うコストが課題となっていた。
このため26年度からは、地理的に近接する排出事業者が連携してCO2を集約し、液化・一時貯蔵・出荷設備を共用するクラスター方式を導入。2月4日から3月6日に実施した公募の結果、川崎、堺泉北、水島、宇部、苅田、松浦の6クラスターを委託先候補として選定した。
液化CO2の年間想定出荷量は、水島クラスターが343万トンと最大で、松浦200万トン、堺泉北75万トン、苅田60万トン、宇部55万トン、川崎54万トンを見込む。水島クラスターには住友商事を幹事会社として旭化成、ENEOS、JFEスチール、三菱ガス化学、三菱ケミカルが参画。川崎クラスターには三菱商事を幹事会社として太平洋セメント、レゾナック、東日本旅客鉄道、住友林業、日本触媒が参画する。
JOGMECは今後、選定した6クラスターとの契約締結に向けた協議を進めるとともに、これまで検討してきた船舶輸送案件の輸送・貯留部分についても引き続き検討・協議を進める方針だ。
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