ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

CMA CGM、FedEx SC買収で北米3PL強化

2026年7月2日 (木)

M&A仏海運大手CMA CGM(フランス)は1日、フェデックス(米国)傘下の3PL事業会社フェデックス・サプライチェーンを企業価値14億ドルで買収することで合意したと発表した。買収は規制当局の承認などを経て2026年中の完了を見込む。CMA CGM傘下のシーバ・ロジスティクスにフェデックス・サプライチェーンの事業を取り込み、北米での契約物流事業を大きく拡大する。

フェデックス・サプライチェーンは、倉庫運営や流通加工、受発注・返品対応などを手がける契約物流事業で、今回の買収によりシーバの北米契約物流事業の規模はほぼ3倍となる見通し。フェデックス・サプライチェーンの拠点や従業員1万人を加えることで、統合後の契約物流事業は北米で150倉庫を運営する体制となる。シーバ全体の北米拠点は240か所超、人員は2万人規模に拡大する。

(出所:シーバロジスティクス)

CMA CGMは海運、陸運、航空、物流を組み合わせた一貫物流の強化を進めており、今回の買収は北米での足場を広げる動きとなる。コンテナ船社が港湾間輸送にとどまらず、内陸輸送や倉庫、在庫管理まで取り込む流れは近年強まっており、荷主との接点をサプライチェーン全体へ広げる狙いがある。

あわせてCMA CGMとフェデックスは、海上・航空貨物分野で複数年の商業契約を結ぶ見通し。CMA CGMは非独占契約のもとでフェデックスの優先的な海上輸送事業者となり、海上輸送サービスを提供する。航空貨物では、両社のネットワークを補完する形で一部の航空貨物スペース活用を進め、機材稼働率の向上や長距離輸送能力の柔軟化を図る。契約は2026年から28年にかけて段階的に開始する予定だ。

フェデックスは、事業ポートフォリオを見直し、医療、 オートモーティブ、航空宇宙、データセンターなど高付加価値分野に経営資源を振り向ける。CMA CGMは、世界的な船腹・航空貨物・倉庫ネットワークを北米でつなぎ直す再編であり、フェデックスとの協業を通じて海上・航空双方の貨物獲得にもつなげる狙いだ。

CMA CGMは世界177か国で事業を展開し、25年には2400万TEU超を輸送。シーバ・ロジスティクスは世界で1000倉庫を運営し、同年に1500万件の出荷を扱った。フェデックスは年間売上高860億ドル、従業員45万人超を擁する国際物流大手で、今回の取引後もCMA CGMとの商業関係を通じて国際輸送網の補完を進める。

■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。

※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。

LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com

LOGISTICS TODAYでは、メール会員向けに、朝刊(平日7時)・夕刊(16時)のニュースメールを配信しています。業界の最新動向に加え、物流に関わる方に役立つイベントや注目のサービス情報もお届けします。

ご登録は無料です。確かな情報を、日々の業務にぜひお役立てください。