ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

走行データ活用が可能にする「予防型」安全管理

2026年8月14日 (金)

イベント物流・運送業界において、安全管理は単なる法令順守にとどまらず、事業の存続や荷主とのパートナーシップを左右する最重要課題となっている。

とりわけ、化学品や危険品をはじめとする特殊輸送の領域では、一度の事故が人命や環境、社会に甚大な影響を及ぼすため、安全な運行に対するハードルは極めて高い。荷主企業からの要求基準も厳格であり、付き合いのある運送業者が安全確保のためにどのような取り組みをしているのかへの関心も高い。取り組みの内容や、それによってどのくらいの安全が担保されているのかを客観的に示すことができる運送事業者こそが、高い評価と厚い信頼を獲得している。

また、近年の物流効率化に向けた取り組みも、安全管理の重要性を一段と押し上げている。トラックの積載率向上や脱炭素(GX)、深刻なドライバー不足への対応を背景に、荷主間の垣根を越えた「共同配送」や配送網の集約・最適化が進んでいる。これにより運行計画の立案や管理は従来以上に複雑化している。さらに、共同配送等によって運行便数が集約・削減される分、たった1件の事故やトラブルによる運行ストップがサプライチェーン全体に与えるダメージは格段に跳ね上がる。このような状況下において、「事故を起こさず無事に荷物を届ける」という当たり前の品質を確実に担保することの価値は、これまで以上に高まっている。

事故発生後の「後追い」から、AI・データによる「未然防止」へ

しかし、従来の安全管理は、事故が発生した後にドライブレコーダーの映像を確認する「後追い対策」や、ドライバーの自己申告・注意喚起に頼る部分が大きかった。複雑化する運行現場やドライバーの高齢化・疲労蓄積に対応するためには、テクノロジーを活用した「予防型安全管理」への転換が急務である。

すでに現場への導入が進み効果を上げているものとしては、AIドラレコによる脇見運転や車間距離不足のリアルタイム検知・警告や、スマートウォッチなどのウェアラブル端末を用いたドライバーのバイタル管理(体調変化や疲労の可視化)などが挙げられる。ヒヤリハットの段階でリスクを検知し、未然に事故を防ぐ仕組みを構築することが、無事故運行を継続する実効性のあるアプローチとなる。

走行データと多角的な安全ソリューションを紐付ける安全エコシステム

こうした予防型の安全対策を効果的に機能させるためには、単一のツールに頼るのではなく、運行の基盤となる走行データと各安全ソリューションをシームレスに連携させることが鍵となる。

車両のECU(電子制御ユニット)からダイレクトに精緻な走行データを取得できる「OBD2型デジタコ」をデジタル基盤として導入し、車両の動態や実走行データをクラウド上で一元管理する。そして、オープンなAPI連携を通じてAIドラレコ(事故防止)、バイタル管理ツール(体調異変検知)、日常点検デジタル化ツール(車両トラブル排除)などをシームレスに結合する。これにより、走行データと各種安全ツールが相互に補完し合い、運行管理者に過度な負担をかけることなく、自社に最適な「予防型安全マネジメント・エコシステム」を構築することが可能となる。

OBD2デジタコの低価格化が生む「浮いた原資」で無理なく完全武装

高度な安全システムやバイタル管理を導入したくても、コスト負担が導入障壁となるケースは少なくない。ここで大きな利点となるのが、基盤となるOBD2型デジタコの圧倒的なコストパフォーマンスだ。

従来のデジタコが導入に30万〜40万円ほどかかるのに対し、OBD2型デジタコはおよそ半額程度の圧倒的低価格で導入できる。さらに、車両の診断ポートに挿し込むだけで完了するため、専門業者による配線工事費用や車両を休ませる稼働ロスも大幅に抑えられる。

この「基盤インフラの導入コストを抑えることで生まれた『浮いた原資』」を、AIドラレコやバイタル管理といった「より高度な安全・労務管理ソリューション」の導入へ集中投資できる。これまで予算面から見送られがちだった安全ツールを無理なく組み合わせ、企業全体としての「予防型安全管理」を強力に完成させることができるのだ。

客観的でごまかしの利かない走行・安全データが可視化されている運送会社は、荷主企業にとってもCSR・ESG対応や供給網防衛のための最良のパートナーとなる。特に高い安全性が求められる危険品輸送や、高効率な共同配送網を担う事業者において、こうした高度な安全データは他社との明確な差別化要素(選ばれる強み)となるだろう。

8/18オンラインイベントで「予防型安全管理」の最新施策を公開

データといかに向き合い、予防型の安全管理と経営基盤の強化を両立させるのか。

その具体的なノウハウや最新事例をお伝えするオンラインイベント「トラック運送・生データ革命 ~推測値からの脱却と『浮いた原資』で構築する最強エビデンス。運送の“完全武装”が荷主の法規制リスクを救う~」が、8月18日(火)13時より開催される。

本セミナーの第3部セッション「無駄な出血を止める『究極の安全・労務マネジメント』」では、AIドラレコ(Nauto Japan)、バイタル管理(enstem)、日常点検デジタル化(タイガー)などのリーディングカンパニーが結集。データを活用して事故リスクを極限まで減らし、企業の信頼を高める具体策を公開する。

危険品輸送や共同配送を推進する運送事業者の経営層・運行管理者、そしてサプライチェーンの安全を守りたい荷主企業の担当者は、ぜひ参加してほしい。

【開催概要】

日時:2026年8月18日(火)13時-15時
形式:オンライン開催(YouTube Live)
参加費:無料(事前登録制)
対象:荷主企業の経営層・CLO(物流統括管理者)・物流部門責任者・ESG担当者、運送会社の経営層・運行管理者・DX推進担当者

>>イベントの詳細・申し込み(無料)ページへ

■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。

※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。

LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com

LOGISTICS TODAYでは、メール会員向けに、朝刊(平日7時)・夕刊(16時)のニュースメールを配信しています。業界の最新動向に加え、物流に関わる方に役立つイベントや注目のサービス情報もお届けします。

ご登録は無料です。確かな情報を、日々の業務にぜひお役立てください。