国際DPワールド(UAE)は1日、シリアのタルトゥース港近代化に向け、3基導入する移動式港湾クレーンのうち1基目が到着したと発表した。シリア政府と締結した30年のコンセッション契約に基づく初の大規模投資で、港湾荷役能力の増強を通じ、同港を地域貿易の玄関口として整備する。
1基目のクレーンは6月29日に到着し、残る2基は8月までに搬入する予定。各クレーンは年間200万トンの貨物を扱える能力を持ち、3基が本格稼働すれば、同港の貨物取扱能力は40%高まる見通しだ。大型船への対応、船舶の滞在時間短縮、コンテナ、バルク、ブレークバルク貨物の取扱量拡大を見込む。

(出所:DPワールド)
タルトゥース港はシリアの地中海沿岸に位置し、南欧、中東、北アフリカを結ぶ立地を持つ。クレーン導入は、DPワールドが計画する総額8億ドルの投資プログラムの第1段階にあたる。計画には港湾インフラの改修、荷役機器の近代化、デジタル化、運営改善が含まれる。シリアの輸出入機能を高め、貿易量の回復や経済再建を支える狙いがある。
あわせて、現地従業員向けの訓練や技能開発も進める。設備投資だけでなく、人材育成を含めて港湾運営の底上げを図る方針だ。
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