行政・団体フィジカルインターネットセンター(JPIC)は3日、「フィジカルインターネットフェス2026」と「CLOカンファレンス2026」を同日開催した。フィジカルインターネットフェスでは、フィジカルインターネット(PI)の社会実装に向けた企業事例を紹介。午後のカンファレンスでは、CLO(物流統括管理者)制度の本格運用を見据え、荷主企業や物流事業者が担う物流統括のあり方を議論した。

▲JPIC事務局長 奥住智洋氏があいさつ
今年度は、PIロードマップ上の「準備期」から「離陸期」へ移る年と位置づけられる。今回の同日開催は、共同物流、標準化、データ活用といったPI実装の具体策と、CLOを起点とする企業横断の物流改革を接続する狙いがある。
同日には、PIの実現度を評価する「フィジカルインターネット成熟度モデル(PIMM)Ver.1.0」の正式リリースと審査受付開始も発表した。PIMMは、PIに向けた各社・各団体の取り組みを可視化し、次の改善ステップを示す成長支援ツールとして位置づけ、企業取り組み、CLO体制による物流革新の後押しを目指す。
フィジカルインターネットフェスの企業発表では、オプティマインド、souco、東京海上ホールディングス、日清食品ホールディングス、Sustainable Shared TransportとJR貨物、ハコベル、三菱ケミカル、トヨタモビリティパーツとアスアが登壇。アルゴリズム活用、倉庫拠点の柔軟運用、業界横断の共同物流、荷主連携、鉄道モーダルシフト、輸送リソースのオープン化、化学品物流の標準化といったテーマから、PI実現に向けた具体的な実践例を共有した。
各社の発表は、個社最適に閉じてきた物流を、共同化、標準化、データ連携、資源共有へと広げる取り組みとして位置づけられる。PIの社会実装には、単独企業の効率化にとどまらず、異なる荷主・物流事業者・サービス事業者が接続可能な形で業務や情報をそろえることが欠かせない。今回のイベントでは、その実装段階に向けた企業取り組みや提案の最前線が明らかになった。(大津鉄也)
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